2025/12/04

「防災運動会 Tech防災2025 」を開催しました!

 11月30日(日)に本校体育館で「防災運動会 Tech防災2025」を開催しました。日本に住む外国人の数が増えている中で、多文化共生社会を作っていくことが望まれています。この企画の目的は、災害への不安を抱える日本人・外国人に、防災について知ってもらうことと、日本人・外国人が分け隔てなく仲良くつながるコミュニティを作ることです。

今年は、日本人 53人、外国人 47人の計100人が参加しました。本校の運営生徒約40名と教員も競技に加わり、約150人が一緒に学び、楽しい時を過ごすことができました。

外国人の参加者はフィリピン、マダガスカル、フランス、インドネシア、アメリカなど16もの国籍の方が参加してくれました。

このイベントは、中等4、5年次生の企画・運営で、茨城大学・茨城高専・ひたちなか市国際交流協会との共催で行ったものです。昨年12月開催の第1回に続き、2回目の開催です。

茨城大学地域未来共想学環の瀬尾匡輝先生のアドバイスをいただきながら行っています。準備段階から、茨城大学と茨城高専の学生さん、地域に住む外国人の方が関わってくれました。

夏休み明けから毎週月曜日に準備を進めてきました。

いよいよ開会式。やさしい日本語+英語で進めます。準備からかかわってくれたインド人の小学生もご挨拶。



準備体操は妖怪体操。楽しくウォームアップ!

競技の一つ目は「ことばでつながる!やさしい日本語チャレンジ」です。10班に分かれて行い、アイスブレーカーにもなっています。やさしい日本語とはどういうものかを学び、やさしい日本語で自己紹介。そのあと、防災に関するむずかしい言葉をやさしくして、みんなに伝わる日本語を見つけました。


ふたつ目の競技は「Hide and Seek ~in the shelter~」です。この競技は、茨城高専の学生さんとの共同企画です。テクノロジーを災害時に役立てるヒントになりそうです。隠されたマイクロビットに近づくと音がでます。自分のチームのマイクロビットを探す競争です。




3つ目の競技は「Emergency Quiz Competition(防災クイズ)」です。防災に関するクイズを2択形式で行い、参加者は自分の選んだ答えのエリアに移動します。問題がだんだん難しくなって、最後に残ったのは、13人でした!



4つ目の競技は「スリッパでGO!障害物リレー」です。足ツボマットの上を走ったり土の袋をはこんだりするリレーです。まずはじめに、新聞紙でスリッパを作りました。このスリッパは災害時の瓦礫などで足を怪我するのを防いだり、避難所の冷たい床から足を守ることができます。新聞紙を折って作るのがちょっと難しいけれど、お互いに助け合って「共助」が生まれます。





競技がすべて終わりお腹がすいてきたところで、非常食試食体験。想像以上のおいしさに皆さんびっくりです。

整理体操はまたまた妖怪体操!閉会式では、優勝チームの発表。優勝チームは、黄色チームでした。優勝チームには非常食セットが贈られました。








生徒の発案で始まった「防災運動会」。笑顔あふれる運動会になりました。
勝田中等教育学校は、これからも日本人外国人が分け隔てなく仲良くつながるコミュニティ作りをめざしていきます。

2025/11/19

地域で活躍する生徒たち

いろいろな生徒が、学校外で頑張っています。

特にE-nnovationという教育関係NPO法人では、本校卒業生や本校の現役生徒が学生代表を務め、企業や行政団体の要人と会って話して、教育関係のイベントへの協力を求めるなど、活躍しています。

「E-nnovation」の高校生代表の生徒たち
後列左より 佐々木さん・鈴木くん(高3)・大木くん(高3)・熊谷くん(高3)・宮地さん(中5) 
前列左より 三木さん(高3)・大塚さん(高3)・打越さん(中5)

「ひたちなか祭り」や高校生のための高校生による音楽の祭典「TEENS ROCK」のほか、以下の企画運営も彼らが行っています。

ぜひ皆さんも、学校外での活動を通して仲間を作ってみてはどうでしょうか。

2025/11/18

茨城県WWL×常磐大学 「(外国にルーツを持つ子どもへの)日本語支援体験講座」

 令和7年11月13日(木)の県民の日に、常磐大学×茨城県WWLによる公開講座「日本語支援体験講座」が常磐大学で開かれました。この講座は、茨城県WWLのコンソーシアムメンバーである常磐大学人間科学部の飯野令子教授と石﨑友規准教授が、茨城県WWLの拠点校である本校と連携校のために企画してくださいました。

本校からは日本語教育や外国人支援に関心のある5名の生徒が参加しました。この講座は、教員免許を取得するための勉強をしている常磐大学の学生と一緒に行いました。

まず最初に、飯野教授から、

・外国にルーツをもつ子どもたちが、家族間であっても同じ言語で意思疎通が図れないなどの複雑な言語環境に置かれており、日本語の学習の支援を必要としていること

・そうした子どもたちは、親が生きるために祖国を離れ、日本に外国人として来日したことで、非常に大きなストレスにさらされ続けること

などについて講義をしていただきました。

実際にひたちなか市に小学校のときに来日し、親は日本語をいまだに十分に話せない環境にありながら、自分自身は大変な努力をして日本語を習得し、常磐大学に学んでいるフィリピン出身の学生にも話を聞きました。彼女の妹は日本語しか理解できず、親が話すフィリピンのことばができないため、家では、彼女が親と妹間の通訳をしているそうです。

その後、石﨑准教授による、常磐大学の教職課程の学生たちの授業にお邪魔し、外国人児童生徒と一緒にゲームを楽しみながら日本語を学ぶ、というプロジェクトに参加しました。

最初に、笠間市の日本語支援団体でボランティアとして外国人児童の日本語教育に関わっている学生の方から、日本語支援をどのように行っているかというプレゼンがありました。

その後、グループごとに分かれ、それぞれに考案した日本語を学ぶためのゲームを、この日のために訪れてくれた外国人児童生徒と一緒に楽しみました。

最初は本校生も戸惑っていましたが、積極的に子どもに話しかけ、ゲームを盛り上げようとする常磐大学生たちの配慮のおかげで、だんだんとプロジェクトの一員としてゲームに参加できるようになってきました。
  外国人児童に、グループで考案したお買い物ゲームを教えています。「この字は読めるかな?」本校生が手伝っています。
配られたひらがなのカードを組み合わせて、言葉を作るゲームです。
           
 「どういうことばができるかな?」外国人児童と一緒に考えています。
  小さい小学生から同い年の高校生まで様々な外国にルーツを持つ子どもたちと話すことができました

 水戸市の日本語教室から来てくれた国籍も年齢も多様な外国にルーツを持つ子どもたちと関わることで、これからの学校教員にはこのような日本語支援を必要とする児童生徒への指導の知識や経験が必要になる、ということがわかりました。

以下は生徒の感想です。
◆この活動を通して、日本語が不自由なこどもにも様々なタイプがあることや、母国語と日本語を同時に学ぶことでどちらも伸ばすことができるなど、初めて知った大切な学びがありました。大学生の方々との交流では、人との接し方を自然に学ぶことができました。この経験は、将来や進路で悩んでいた自分に大きなヒントをくれました。この講座に参加することができて本当によかったです。
◆日本国籍をもっていても日本語学習の支援が必要な外国人が1万人以上もいる現実に驚きました。大学生が考えたゲームでは、外国籍の子供たちと一緒に日本語を通して遊ぶことができて楽しかったです。よい異文化交流の機会となりました。
◆外国にルーツをもつ子供たちで、なぜ日本語が話せない子供たちがいるのか理解することができました。今回、これまで自分がボランティアで関わってきたひたちなか市の日本語教室での経験が役に立ちました。あっと言う間の3時間でした。今私は「やさしい日本語」について調べています。常磐大学の皆さん、ありがとうございました。
◆このイベントに参加できて本当によかったです。年々増加している日本語の支援を必要とする外国にルーツをもつ子供たちの課題などを学んだあと、実際に外国籍の子供たちと日本語のゲームを通して一緒に楽しむことができてとても貴重な経験になりました。自分には、外国にルーツをもつ友人がいるので、今回の講座を親身になって聞くことができました。彼らは、母国語と日本語という言語の違い、さらには文化の違いを、小さい頃から受け入れなければならず、とても大変だと思います。今回の活動を通して、言語を学ぶ側ではなく、言葉を教える側の難しさに気づきました。ありがとうございました。
◆日本語指導が必要な外国人にも色々な背景をもつ人がいることを学んだ。大学生との交流を通して、外国人も楽しめるゲーム作りも学ぶことができた。ふだんボランティアを行っているひたちなか市の日本語教室に通ってくる外国人とは違った年齢層の人と交流できて楽しかった。

勝田中等教育学校は、茨城県WWLの拠点校として、「茨城県を未来型ダイバーシティ県にするための教育」をテーマに探究活動を行っています。生徒たちは、3年次のグローバルゼミ、4~5年次の英語ゼミを通して、多文化共生社会について学び、課題解決に向けて様々な研究をしています。今回の常磐大学主催の「日本語支援体験講座」は、そのような生徒にとっても非常に貴重な学びの機会となりました。常磐大学の先生、学生の皆さん、本当にお世話になりました。

11/30(日)には、本校の体育館において、茨城県WWL(本校)×茨城大学×茨城高専×ひたちなか国際交流協会による「防災運動会」を開きます。地域の外国人と日本人がともに、防災知識を楽しみながら身に付けようという企画です。興味がありましたらぜひご参加ください。









2025/11/11

グローバルデイ②

 11月8日(土)に今年度2回目のグローバルデイを開催しました。

グローバルデイは海外留学・海外語学研修や海外大学進学などに関する情報を生徒及び保護者と共有するために、年に2回行っているイベントです。今回は50人を超す生徒・保護者の参加がありました。

第一部は留学・海外大学進学説明会です。

初めに「留学体験談」。本校では、昨年度から今年度にかけて8人の生徒が長期留学をしました。

 
アメリカに留学した二人。アメリカの高校ではすべて現地生と同じ授業を取り、ディベートやプレゼン大会に参加したり、生徒会やクラブ活動に参加したり盛り沢山な1年を楽しみました。また、学外の活動としてガールスカウトなどにも参加しました。ホームシックに苦しんだときは、同時期に違う場所で留学をしている仲間と、悩みを相談し合って乗り越えました。


カナダ留学をした二人。カナダは留学生をたくさん受け入れているので、留学生イベントがたくさんあり、それに参加して、世界各国からの留学生の友達がたくさんできました。移民の多い国なので、いろいろな発音の英語に慣れることもできました。1年留学と半年の留学を経験したふたりが、それぞれの期間のメリット、デメリットも話してくれました。

 
最後はニュージランドへのターム留学の報告です。約4ヶ月の留学の中で、語学だけでなく、ニュージーランドのマオリ文化についても深く学ぶことができ、現地文化に対するリスペクトの気持ちが湧きました。また、日本が冬の時期に、ニュージーランドのベストシーズンにいろいろなアクティビティを楽しむことができたのも良かったです。

堂々と発表をしてくれた留学経験者の皆さん。留学の楽しみも苦しみも経験して成長した姿が眩しいです。


国際教育交流ネットワーク機構の本庄さまからは、アメリカとカナダ留学の説明がありました。来年度夏からの留学に向けてこれから動き出そうと考えている生徒もいて、皆さん真剣に聞き入っていました。

ISAの永井さまからはオーストラリア・ニュージーランド留学と海外大学進学についてお話がありました。海外大学進学は学費や生活費でかなり高額になる場合が多いのですが、いろいろな奨学金の機会があるので、早く調べて準備することが大切です。

その他、様々な海外研修プログラムなどを学校から紹介しています。生徒のみなさんが世界へ飛び出すお手伝いをしていきます。


第二部は大妻女子大学名誉教授の服部孝彦先生のワークショップです。

こちらには中等5年次生が11人参加して「英語で意見を論理的に述べる力の育成:賛成・反対を論理的に伝える構成法」について学びました。Should you use smartphones during lessons?(授業中にスマホを使うべきか)などのシンプルなお題に対して、説得力のある理由をつけて論理的に意見を述べます。


テンポよく次々に出されるお題、温かくユーモアあふれる服部先生のお人柄に、生徒たちの発言もどんどん滑らかに。自分の意見を言いたくてたまらない雰囲気になっていきます。明るい笑い声のあふれる教室となりました。



ペアでたくさん練習をしたあとに、みんなの前にでてプレゼンを。ドキドキしながらも堂々としたものです。


【生徒の感想】これまでは、論理的に意見を伝える際に、「自分のポジションが優れている理由を述べること」だけが大切だと思っていましたが、相手からどのような反論があるかを想定して、それに対して反論をすることも有効だとわかりました。・オールイングリッシュで参加した生徒たちの意見を豊富なお題とユーモア溢れる先生の進行とともにシェアできた今回の授業はとても楽しかったです。ディスカッションを通して自分が思い付かなかった意見を知れたり意見を述べる方法について知ることができました。私は自分の英語力に自信がないので、前で発表することが苦手ですが、先生が楽しく話しかけてくれたりして穏やかな雰囲気を作ってくれたので発表しやすかったですIt was fun to state my opinion in English, discuss many different topics with others, and get to know various opinions. I think I could improve my skill to make a speech in English confidently. It was sometimes difficult to come up with clear opinions in a short time and explain them immediately in English. I'd like to keep practicing to be able to exchange opinions with various people around the world in the future. Thank you so much for teaching us how fun discussion and presentation is today.


最後に服部先生と記念写真を撮りました。みんな口々に「楽しかったです!」と言って帰っていきました。服部先生、楽しくて力が付く、素晴らしいワークショップをありがとうございました。