2022/02/28

「外交という仕事」~キャリアデイ~

 勝田高校・勝田中等教育学校では、生徒が様々な社会人との出会いを通して自らの生き方や将来の夢を見つけ、前向きで挑戦的な姿勢で自らのキャリアを切り拓いて欲しいという想いでキャリアデイを実施しております。

 2月21日(月)に今年度3回目のキャリアデイを実施しました。今回は、外務省在オーストリア日本国大使館一等書記官兼防衛駐在官の齊藤富先生を講師にお迎えし、「外交という仕事」という演題で、ご講話をいただきました。講師の齊藤先生はオーストリアのウィーンにてご勤務されているため、オンラインで現地と各教室にいる生徒たちを繋いでの実施となりました。現地は朝の7時という早い時間にも関わらず、中等1年次生、高校1・2年生の約360名に対して、気さくに語りかけて下さいました。

講師の先生とご対面です。

 齊藤先生からは、「目的と手段」という視点で、外交の仕事について生徒に分かりやすくお話をいただきました。最大の「目的」は日本の「国益」を守ることであり、そのための「手段」があるということや、外交官の「手段」が①情報収集と分析、②情報発信、③交渉という3つであることなどについて、身近な事例や、現在緊迫しているロシアとウクライナの事例を示しながら伝えていただきました。現場の生々しい動きが目に浮かぶようで、生徒たちは食い入るように耳を傾けていました。また、先生からは英語学習や留学などのアドバイスもいただき、受験勉強への励ましの言葉も掛けていただきました。あっという間の55分間でした。

 さらに、放課後には希望した生徒20名弱が参加して、座談会も実施しました。生徒からは次々と質問が飛び、先生はその一つ一つに丁寧に答えて下さいました。実り多い充実した時間となりました。

生徒へのアドバイスもいただきました。

メモを取りながら聞いています。

 今回のキャリアデイは、外務省の「高校生講座」を活用しており、普段なかなか話を聞くことができない外交官と交流できたことは、生徒たちにとって大きな財産となりました。

 講演会の後、生徒たちからは多くの反響がありました。以下にいくつか紹介します。

 「私は、将来は国際社会で活躍したいという夢があるので、自分の最大の「目的」を達成できるように、「手段」である語学の勉強に一層励もうと思いました。」(高校2年女子)

 「外交官の方々が、どのように仕事をしているのか、初めて知ることができてとても興味深かった。」(中等1年男子)

 「難しい内容でしたが、講師の先生がわかりやすく説明して下さり、国際情勢などについても知ることができて良かったです。」(高校1年女子)

GCP 終章(エピローグ)〜シーズン1の旅〜

 2月25日(金)は、今年度最後のGCPの授業が行われました。

 最後のレッスンは、Unit1からUnit6までの学習内容をクイズ形式で振り返るという内容でした。シーズン1の旅を振り返りながら、GCPで学んだ大切なことを全員で再確認しました。



 授業の終わりには、生徒たちがケリー先生へ1年間の感謝の気持ちを英語で伝えました。そして、サプライズとして、教室の窓ガラスにお礼のメッセージが!これにはケリー先生もウルウルされていました。


 旅の終着駅に立ち、改めてGCPについて考えてみると、GCPは地域社会やグローバル社会で活躍するための能力や心構えを教えてくれる授業であるといえます。

 恥ずかしながら筆者は、GCPが始まる前までは、シンプルに語学力を磨くための授業かと思っていました。もちろん授業はオールイングリッシュで行いますし、グローバル社会でのコミュニケーション手段として英語力を磨くことも大切な要素のひとつですが、GCPはそれ以外にも重要な要素をたくさん含んでいました。

 GCPが定義しているグローバル・コンピテンス(世界規模で活躍するための能力)とは、以下の通りです。

①地域社会やグローバル社会、そして異文化に関する問題について深く考え解決する。

②お互いの個性を理解し、尊敬し合いながら、多種多様な異文化の人々とオープンに繋がる。

③共同体の一員としてグローバル社会の繁栄と持続可能な発展のために行動する。

 1年間の旅を終えた今、ようやく筆者も3つの項目の意味が飲み込めました。

 実際にどのような授業を行っていたのかというと、例えば年度当初に「4つのL」(Listen、Lean in、Look、Learn)を身に付けようという内容の授業を行いました。話を聴く姿勢が大切であることは、世界中どこにおいても変わりありません。そういった心構えを身に付けたうえで、異文化について学びながら多様性を認めたり、世界市民としてSDGsについて議論したりしました。

 GCPシーズン1の旅は、まさに本校が掲げる「グローカル・リーダーの育成」の初歩でした。今年度のシーズン1は終章を迎えましたが、新2年次は4月からGCPシーズン2が始まります。次なる旅も楽しみです。

2022/02/22

朝の読書

 勝田中等では週に2回(火曜日と木曜日)、朝の読書を実施しています。


 今朝もシーンとした静寂の中で、生徒たちは黙々と読書をしていました。


 朝の会の前に好きな本を10分間読むというシンプルな活動ですが、本校ではとても意味のある時間になっています。

 読書をすることで心を静かに落ち着かせ、今日もスムーズに1日の学校生活を始めることができました。朝の会においても、日直からの連絡事項や担任の先生の話をきちんと聴く姿勢が自然と生まれています。そして読書の習慣を身に付けることにも繋がっており、活字に触れることで言葉を学ぶきっかけにもなっています。


 約1年間の読書活動を経て、本を読む楽しさを感じている生徒が増えました。「読書は好きですか?」と、ある生徒に尋ねたところ「物語が好きでよく本を読んでいます」「今読んでいる本はストーリーがとても面白くてワクワクします!」と笑顔で答えてくれました。

2022/02/21

美術の作品

2月21日(月)

 美術科の授業では「自分の野菜作り」というテーマのもと、紙粘土で作品づくりをおこなっています。

 今日も仕上がった作品をいくつかご紹介します。

みかん
 大きなみかんと小さなみかんが、まるで親子のような可愛らしい作品に仕上がりました。

グレープフルーツとみかん
 こちらも柑橘系です。グレープフルーツとみかんの断面が綺麗ですね。美味しそうです。お皿も工夫しました。

ベニテングダケ
 ジオラマのようなとてもリアルな作品になりました。敢えて土台のようにしたお皿の使い方も上手です。食べたら・・・危険ですね(笑)。

もやし
 もやしのひげ根を上手に表現しました。シャキシャキして美味しそうです。野菜炒めなどに使ってみたいですね!

 今現在制作中の作品も少しだけご紹介します。

みかんをメインに数種の野菜

スイカ

人参

 どれも意匠を凝らした作品になっています。他にも面白い作品がたくさんありますので、どうぞお楽しみに!

ティッシュを活用

 写真の生徒はみかんを制作中です。ティッシュを使うことでみかんの薄皮の白さを絶妙に表現しています。どの生徒もアイデアが豊富で本当に驚きます。

2022/02/18

GCP シーズン1はそろそろフィナーレを迎えます。

2月18日(金)

 毎週金曜日はGCPの授業日です。先週に引き続き今週も「Leave no one behind(誰一人取り残さない)」を合言葉に、SDGsの17の目標について考えました。


 架空の国の住人となり、SDGsに関する諸問題を解決する活動を通して、生徒たちは世界市民としての心構えを身につけることができました。


 授業の終わりにケリー先生は「世界市民として、お互いに助け合いながら協力して問題を解決しましょう!」と生徒たちに熱く語ってくれました。


 さて、1年間ファンタスティック5(ケリー先生、鈴木先生、野上先生、小林先生、タリン先生)と一緒に歩んできたGCPシーズン1の旅も次回が最終回となります。

 そこで最終回を前に、シーズン1の学習の成果を振り返ってみたいと思います。

 ユニット1では、アクティブ・ラーニングについてや、好奇心を持って失敗を恐れずに楽しみながら学習するためのマインド・セットを学びました。


 ユニット2では、アイデンティティをテーマに、自分自身について深く考え、ひとりひとりに個性があるということを再確認しました。そしてグローバル社会で生きていくためには、お互いの個性を尊敬し合うことが大切であることを学びました。


 ユニット3では、ホーム(家)について学びました。今いる場所から一歩外に出ることで、実は世界が自分たちのホームであることに気付きました。


 ユニット4では、コミュニティについて学びました。いろいろな人々と繋がり、たくさんの事柄を共有することの重要性を学びました。


 ユニット5では、「文化」がテーマでした。楽しみながら異文化に触れつつ、自分たちの文化も共有することを学びました。


 そして現在ユニット6で、地球市民になるための秘訣を学んでいます。お互いを思いやることや、力を合わせて地球規模の問題を解決してくための心構えを身に付けています。


 グローバルなマインドを持ち、将来様々な分野で活躍していくために必要な要素を、GCPの授業を通して学ぶことができましたね。次回でシーズン1の旅は終わりを告げますが、2年次には新たにGCPシーズン2の旅が始まります!楽しみですね!

 さて、その前に最終回も思いっきり楽しく学習しましょう!

 それから生徒の皆さん、宿題とUnit1~6のテキストも忘れずに!

2022/02/17

そして授業は続いてく ~We learned something new today~

2月17日(木)

 学年末考査が終わり、答案も返ってきました。

 結果はひとそれぞれだったと思います。

社会科の授業

 うまくいったり、うまくいかなかったり。

 悔しい思いをした生徒もいれば、喜びを感じた生徒もいることでしょう。

数学科の授業

 今の時期に一番大切なのは、点数に一喜一憂することよりも、間違ったり解けなかったりした問題に対して、目をそらさずに正面から向き合うことではないでしょうか?

 「失敗は成功のもと」です。次はきっともっとうまくいくはずです。

理科の授業

 さて、年度内にはもう定期考査はありませんが、授業は続いていきます。ここから先も大切な時間が続きます。優勝チームが決まったペナントレースのような、いわゆる「消化試合」の授業は勝田中等には存在しません。

国語科の授業

 どの教科の授業にも、今後大きく飛躍するための基礎・基本がぎゅっと詰まっています。

外国語の授業

 日々、すべてのことが未来へと繋がっていきます。

 「毎日の授業を大切にする」、それが勝田中等教育学校のスタイルです。

2022/02/16

地域探究ポスター

 今年度、1年次生は「ひたちなか市の魅力を見つけよう」というテーマのもとで、地域探究に取り組みました。
 秋にフィールドワークを行い、市内の施設等(虎塚古墳や那珂湊お魚市場など)を見学し、各自が興味を持った様々な「ひたちなか市の魅力」を調査しました。

 それらの成果をまとめたポスターが完成し、現在本館と特別等を結ぶ渡り廊下に掲示中です。

廊下に掲示したポスター

テーマごとに並んでいます

 どのポスターもよくまとめられています。

 そのなかでも選りすぐりのポスターをいくつかご紹介します。 

テーマ:虎塚古墳
はにわや十五郎穴をよく調べました。
説明のためのイラストもとても可愛いです。

テーマ:特産品と那珂湊
説明文がとてもよくまとまっています。
写真の使い方も大変素晴らしいです。

テーマ:神社
古今の神社を比較するという視点が素晴らしいです。
表の使い方にも工夫がみられます。

テーマ:常陸那珂港
常陸那珂港の必要性が伝わってきます。
グラフを使うことで説得力のある説明になっています。

テーマ:常陸那珂港
こちらも素晴らしいですね。
円グラフを用いてわかりやすく説明しています。

テーマ:那珂湊おさかな市場
お魚への愛が伝わってきます。
利用客の方にもインタビューしたところが素晴らしいです。

テーマ:ほしいもとほしいも神社
右下に新聞記事の切り抜きを貼りました。
たくさんの参考文献を調べ上げたのが素晴らしいですね!

テーマ:ひたちなか市の農業
フィールドワークで得たものをフルに活用しています。
構図も素晴らしいです。

 今回のポスター制作を通して、参考文献を掲載するなど、論文の書き方の基礎(の基礎ですね)や、プレゼンテーション(表現や伝え方)についても学ぶことができました。

 どの生徒も地域探究をとても楽しそうに取り組んでいました。その様子を間近で観て、年次が上がるごとに生徒たちの探究活動はどんどん深まっていくと感じました。生徒たちの成長が本当に楽しみです。

2022/02/15

きょうの授業+教員研修

2月15日(火)

 国語科は短歌についての学習を行いました。百人一首の解釈や古典文法などを調べ、ClassiNOTEを活用して発表をしました。


 家庭科ではエプロン作りをしています。



 ミシンを使ってエプロン本体にポケットを縫いつけました。

 技術科では本立てやマルチラックを制作しています。


 作品の仕上がりが楽しみです。

 社会科は現在、歴史の単元を学習しています。


 今日のテーマは南北朝の動乱と室町幕府の成立でした。社会の授業もClassiNOTEをうまく活用していました。


 今日の放課後は教員研修を実施しました。


 福井県から本校に出向している西野先生が講師となり、福井県の教育について研修をしました。本校の教育活動にも取り入れるべきところがたくさんあり、大変参考になりました。

2022/02/14

美術の作品

2月14日(月)

 今週も生徒たちが制作した美術の作品を紹介します。すっかり月曜日のレギュラー・コーナーになりましたね。

 まずは、スクラッチ・ボードの作品群です。作品が仕上がり次第、美術室の壁一面に飾り付けています。作品を飾る額縁は段ボールで作りました。各自のテーマに沿って趣向を凝らした作りになっています。


 紙粘土で制作中の「自分の野菜作り」も作品が仕上がってきました。

トウモロコシ

じゃがいも

三ヶ日みかん

キノコ

アボカド

 紙皿に載せてタグをつけました。作品の説明をする言葉も含めた総合的なアートになっています。どの作品も細部まで作りこまれており、本当に素晴らしいです!

 次週以降も作品が仕上がり次第、第2弾、第3弾と紹介していきます!