2023/02/20

サイエンスツアー 高エネルギー加速器研究機構

 テストが終わり、気持ちが開放された10日(金)の午後からつくば市にある、高エネルギー加速器研究機構へ見学に行ってきました。最初に本校の学術顧問である徳宿克夫先生が中学生のために、加速器の動く仕組みや研究で使われている素粒子について、たいへんわかりやすく説明をしてくださり、生徒たちの目はとても輝いていました。

 いよいよ施設内の見学。初めに「宇宙のはじまり」を研究しているCMBへ行き、長谷川研究員が「138億年前にできた光を調べることで、宇宙の秘密を明らかにしていく研究をしており、世界の多くの国と競争しているんだよ。」と楽しそうに笑顔で話してくれました。生徒たちは難しい研究内容でも、なんかおもしろそう!と大変興味をもったようです。その後、チリにあるポーラーベア望遠鏡の前で写真撮影。この装置を使って、世界の国々と競争しているんだと思うとワクワクしたようです。その後、長さ3km半径1kmの超巨大装置「SuperKEKB」のそばを300m程度歩いて見学。ビームを決まった軌道に沿って走らせるための電磁石が並んでおり、実際に学校で学んだことが、研究施設で使われていることを知り、「学校の勉強って大事なんだな」と言っている生徒もいました。そして、今しか見れない巨大実験器Belle Ⅱへ。実験が停止している今だからこそ見学できた、電子と陽電子が衝突するBelle Ⅱ実験器の前では歓声をあげていました。また、約20カ国と共同研究をしているので、建物内に国旗が掲げられていることにも驚いていました。






 3時間の見学時間があっと言う間に過ぎてしまい、生徒たちはもっと研究者の人たちと話をしたかったようでした。このサイエンスツアーは難しい分野でもあったのですが、興味をもって楽しんでいたようで、将来、この研究施設で働く研究者が出るかも…と期待しています。