2023/02/25

英語学術顧問による研修(公開授業と研究協議会)

  令和5年2月24日(金)に本校の英語教育の学術顧問である中森誉之先生(京都大学大学院准教授)をお招きし、公開授業による教員研修を行いました。近隣の小中学校からも20名の教員参加者があり、本校の英語教育の成果をお見せすることができました。

 中森先生には令和元年の開校前から本校の学術顧問としてお世話になっており、本校の英語教育について様々なご助言・ご指導をいただいています。

 昨年まではコロナ禍のためオンラインでの研修しかできなかったので、今回は4年ぶりの対面研修となりました。今回公開授業は1−B組の英語と2−B組のGCPで行われました。



  1−Bでは、生徒がペアになってレストランの店員とお客の短い会話を考え、そのロールプレイをそれぞれのクロムブックのカメラで撮影しました。そしてその映像データをグーグルクラスルームで先生に送り、皆で鑑賞しました。その他にもいろいろなアプリを使った活動を行いました。


  2−Bでは、いつものKahootのゲームのほかに、生徒たちがグループで、自分で作ったSDGsキャラクターを紹介しあうなどの活動を行いました。2年生のGCPでは現在SDGsについて学んでいます。この授業は「総合的な学習の時間」で英語ではありませんが、生徒たちはすべて英語で学んでいます。
  近隣の学校から見にきてくださった先生方は、オールイングリッシュに慣れている生徒の様子や英語のICTをフルに活用した本校の授業に感心していました。
  
  公開授業後の研究協議会では、勝田中等教育学校の英語教育の成果を発表しました。本校では、英語を英語の授業の中だけでなく、様々な教科や課外活動と連動して学んでいる結果、すでに2年次生の半分が、中学卒業時の英語力とされる英検3級を取得しているなど、本校の英語教育の成果が出ていることを発表しました。
  その後の講演で中森先生は、現在ChatGPTやDeepLなどのAIによって、大学での語学学習の在り方が大きくかわりつつあることなどをお話ししてくださいました。大学などの高等教育ではAIの出現によって、日本語で書いた論文があっという間に上手な英文論文に翻訳されてしまうなど、これまで想像もできなかったことが起きつつあるが、AIが訳した英文が本当に正しいのかどうか判断できるような英語の基礎を中学・高校で学ぶことはこれからも大切である、ということもお話してくださいました。

  勝田中等教育学校の先生たちは日々指導方法を研究・研修し、新しい時代に対応した教育の実践に努めています。