本校は茨城県ひたちなか市に立地し、周辺にはネモフィラが咲き誇る国営ひたち海浜公園があります。 地元をイメージするネモフィラは、本校が目指すグローカルリーダー育成のシンボルです。
2025/07/20
Global Boot Campを開催しました!
令和7年7月19日(土)~20日(日)の2日間にわたり、マサチューセッツ工科大学の研究者であるラジェッシュ教授と教育起業家の白川さん、ミネルバ大学生の山口さんをお迎えして、Global Boot Campを行いました。
マサチューセッツ工科大学(以下MIT)とアジアスクールオブビジネスが10年以上かけて開発した「Zero2Maker」(知識ゼロの初心者がものづくりをする人へ、という意味)という短期実践プログラムに、本校の生徒22人と竹園高校や鉾田第一高校附属中の生徒たちを含めて29名が参加しました。キャンプ中の主な言語は英語です。
6つのグループに分かれた参加者は、学校も学年も様々。最初はなかなか打ち解けない様子でしたが、チーム名を決めて協働でミッションに取り組むうちにどんどん仲間になっていきました。
まずはスマホのスピーカーづくり。みんなでアイデアを出し合いながら、段ボールなどの廃材を使って工夫しながら作りあげました。
次にCADのソフトを使って自分のネームプレート作り。みんなで教え合いながら、お昼休みも惜しんで取り組みます。
3Dプリンターであっという間にネームプレートができあがっていきます。技術の進歩はすごい!
次はAIを用いながら、簡易キットのセンサーを使って曲を流したり光を点滅させたりするなど、おもちゃ作りのためのプログラミングの基礎を学びます。
だんだんみんな真剣になって、ラジェッシュ先生たちへの質問も増えていきました。
あっと言う間に1日目が終わり、明日はいよいよグループごとにおもちゃを作ってそのプレゼンやコマーシャルを作るので、帰る時間を惜しんで準備をします。
2日目はコマーシャル作りのためのストーリー作りのコツを教わります。グループごとに「殺虫剤」のコマーシャルのためのコミカルな台本を作って、ドラマ仕立てで発表します。もちろん英語です。みんなプレゼンがうまくなってきました。
いよいよ2日目も終盤。時間に追われながら、グループメンバーがそれぞれに手分けして、プログラミング、デコレーション、コマーシャル動画作り、プレゼンスライド作りを進めます。あ~、時間がない!
いよいよ発表!とても個性的な商品が出来上がりました!発表後は白川さんからコメントとともに修了書をいただきました。
参加した生徒たちは、たった2日間でアイデア出し・プログラミング・AI・電子製品の組み立て・コマーシャル動画の制作など、STEMの基本をすべて学びました。とにかく中身の濃い2日間でした。参加者たちは、力をあわせて一つの製品を作るという、2日間で培ったチームワークの成果にとても満足している様子でした。
今回、白川さんからはMITなどテクノロジーを学ぶことができる海外大学進学についてもお話があり、生徒たちは興味深く聞いていました。
以下は参加した本校生の感想です。
◆まず、とても楽しかったです!白川さんも仰っていたように、この講座で学べることは他では学べないことで、とても貴重な経験ができてとても参加してよかったなと思いました!
◆今回は、普通の授業では学ぶことができない、プログラミングスキルや3Dプリンターの使い方を知ることができた。将来の夢にいかしていけるものを学べたため、今回班で協力してひとつの製品を作り上げた僕が一番印象に残っているパートは1日目に行ったideationの部門です。最初は自分のプライドが邪魔したり、こんな意見はおかしいと自分の中で思ってしまったものが徐々になくなっていったのを実感しました。また、チームメートとの仲もideationを通して深まり、その後のプロジェクトにもつながりました。ように、コミュニケーションスキルと英語のスキルをさらに高めていきたい。
◆このキャンプは結構自分が普段学んでいるものと外れた内容となっているので興味深かった。例えばアイディアの出し方に関しては自分の考えの枠を外していくことが大事だと学んだ。また、プログラミングでは近づいたら音がなるシステムやプロペラのような動きができるシステムを組み立てることができた。このキャンプを通してチャレンジ精神が大切だと学んだ。しかし、まだまだ自分の英語のスピーキング力、語彙力が不足していると痛感し、ナチュラルに話せるように練習していきたいと思った。
DXハイスクールである本校は、これからもSTEM教育の一環として、プロジェクトベースのIT教育・起業家精神教育を行うとともに、英語を使って世界で仕事ができる人材の育成を目指しています。