令和6年12月5日(木)にグローバルな活躍をする本校生徒2名が、ひたちなか市の大谷市長さんを表敬訪問しました。
中等4年次生の田口七望さん(出身・梅が丘小学校)は、500人の応募の中から、茨城県初の「高校生平和大使」として他の都道府県から選ばれた22人の高校生とともに、この夏スイス・ジュネーブの欧州国連本部を訪問し、核廃絶を訴える署名を届けました。「平和大使」は長崎県の市民団体が27年前に派遣を始めたものですが、毎年ノーベル平和賞の候補になっています。
田口さんはすでに何度かこのブログでも取り上げていますが、3年次のときの沖縄への修学旅行のときに見学した「ひめゆりの塔」で大きな衝撃を受け、「絶対に戦争はいけない」と強く思いました。平和の推進のために自分でも何かしたい、と思っていたところ、今回の応募のことを知り、思い切って応募したそうです。実際にヨーロッパに行って核廃絶についていろいろな意見を聞きましたが、日本のように核兵器を使った戦争の悲惨さを知らない人が多いことに驚いたといいます。田口さんは帰国後も月1回東京に仲間と集まり、核廃絶のための署名運動を続けています。
同じく中等4年次の久下沼海(出身・佐野小学校)さんは、世界中の高校生たちが英語で教養を競うWSC(ワールド・スカラーズ・カップ)の東京大会、ソウル世界大会を勝ち抜き、この秋にアメリカのイェール大学で行われた世界決勝大会まで進みました。日本からも数名の高校生が出場しましたが、茨城県から参加した高校生は久下沼さんと私立高校生の二人だけでした。
競技は、英語ディベートだけではなく、教養クイズや英語のライティングまであり、数日間にわたって試合が続きました。実際に世界の高校生たちと競う中で、一番感じたのは「日本以外の国では、みんな英語が母国語ではなくて、なまりが強くても、臆することなくどんどん自信をもって話している」ことだったそうです。世界決勝の壁は厚く、今回は一勝もできなかった久下沼さんですが、「来年はリベンジしたい」と来年に向けた大会出場にも意欲的です。
大谷市長さんは、ふたりの報告を熱心に聞いてくださり、初めての海外がアラスカ旅行だったことや、今後グローバルな発展を続けるひたちなか市の将来計画など、30分にわたっていろいろなお話をしてくださいました。
日本を代表する港湾都市として、これからますますグローバル化していくひたちなか市にふさわしいグローバル人財を、本校からどんどん輩出してまいります。
今回のふたりの活躍の様子は、12月19日(木)13:00~16:00にひたちなか市文化会館(小ホール)で行われる「茨城県WWL高校生フォーラム」でも見ることができます。ぜひご参加ください。フォーラムへの参加申込はこちらからどうぞ(〆切12/18まで)
https://forms.gle/b2tp7DcLFiA335Jj9