9月24日(水)放課後、本校教室で「フェアトレードから考えよう やさしい未来のつくり方」を実施しました。この行事は、茨城大学の公認サークルLinkingさんが、日頃の活動の一環として本校の「ミラたん☆カフェ」に来てくれて実現しました。Linkingの皆さんは、「SDGsの活動をより多くの人に知ってもらうために自発的に行動できるきっかけを作る」ということをミッションとして活動されています。サークルの活動構成は、フェアトレード、国際交流、農業、交通の4つがあり、今回はそのうちのフェアトレードを促進する活動として、本校の生徒たちに伝えに来てくれました。
始めに、チョコレートを例に、「原材料のカカオはどこで穫れるのか」、「どのような工程を経てわたしたち消費者の手に届くのか」、「一般製品とフェアトレード製品との違い」などについてスライドを交えながら教えてくださいました。
次にグループワークを通して「もし、自分がフェアトレード農家だったら?」を考える体験をしました。サイコロを2回振り、カカオ豆の個数と市場価格を仮に決め、どれくらいの売り上げが見込めるかを計算してみました。
1回目に出た目がカカオ豆の個数、2回目に出た目が市場価格です。
2回目の市場価格の決定の仕方は、
目の数が
「1・2だったら 5円/個」(かなり不況の場合)
「3・4だったら10円/個」(普通)
「5・6だったら15円/個」(かなり高値の場合) として考えます。
1回目に出たカカオ豆の個数に、2回目の市場価格をかけ合わせて市場価格を算出しました。
このあと、フェアトレード市場価格を求めます。
フェアトレード市場価格は、最低価格が10円/個とし、さらに奨励金20円をたす、という条件で求めました。こうして求めた市場価格とフェアトレード市場価格を比べると、カカオ豆の生産量や買取価格が不況の場合であっても、最低の価格が保障されることが分かりました。
では、フェアトレード商品は、どんなものがあるのでしょうか?
それぞれの生徒がワークシートに思いつくだけ挙げてみました。みんなで思い付いたものを黒板に書き出し、実際にフェアトレード商品として存在するかをネットで答え合わせ。
コーヒー、コットン、紅茶など、様々な商品が挙げられました。果物がたくさんフェアトレード商品としてありました。梨、トウモロコシはフェアトレード商品としては登録されていませんでした。
最後にフェアトレードにまつわるクイズをしました。
これまでのワークで求めた生産量の価格やフェアトレード商品を挙げられた数をポイントとして、さらにクイズ得点もプラスすると豪華景品もあるとのことで、生徒たちは、皆真剣に考えていました。
豪華景品はフェアトレードのチョコレートです。なんと1枚700円くらいするとのこと。
最後に参加者全員に参加賞もいただきました。参加賞はLinkingさんのサークルとただいまコーヒーとでコラボして制作したドリップパックコーヒーをいただきました。
フェアトレード商品は、数多くあることが分かりました。生産農家の方たちが適正な価格で商品を買ってもらい、その方たちの生活も保障された上で、私たちも商品からの満足を得ることができるようにしていけたら生産者も消費者もお互いハッピーです。価格を見て、求めやすい価格のものを買いがちかもしれませんが、今回フェアトレードのものに付いている商品のマークなども教えてもらいましたので商品を手に取った時に、購入する視点として加えていけたらよいですね。適正価格のものを買うためには、自分たちがどんなことを考えて行動していったらできるのかを考えていきたいものです。