2022/12/16

2年次生がサイエンスデイを行いました🧪

 12月15日(木)に2年次生がサイエンスデイを行いました。今回は、株式会社リバネス様と株式会社エマルションフローテクノロジー様のご協力を得て、クラスごとに2時間構成の実験教室を開催しました。


現代社会において、レアメタルの重要性は非常に大きくなっています。ニッケルやコバルトなどのレアメタルは、リチウムイオン電池として様々な電子機器に利用されており、限りある資源であるレアメタルをリサイクルすることが求められています。

今回のサイエンスデイは、そのようなレアメタルを溶媒抽出の手法で抽出するという実験を行いました。

目に見えないミクロの世界で、原子レベルでどのようなことが起こっているのかをリバネスの西村先生にわかりやすく解説していただき、いざ実践!




コバルトとニッケルが溶けた水溶液に特殊な油を注ぐことで、見事にコバルトが抽出できました。

コバルトは油分と結合すると鮮やかな青色になります。目にもきれいな実験です。

一方で、現在の溶媒抽出の技法は70年前から使われている技術であり、環境負荷など様々な問題もあります。そのような課題を解決すべく新技術を開発したのがエマルションフローテクノロジーの長縄先生です。先生からは、最新技術エマルションフローについてお話がありました。また、先生が研究者から起業した経緯などをお聞きしました。


生徒からは、「研究者になるには資格が必要ですか?」といった質問があり、長縄先生から「自分が熱中できることがあって、それを追求すればもう研究者ですよ。」というお答えをいただきました。

授業終了後も多くの生徒が先生方に積極的に質問していました。

今回の授業は中学2年生にとって難しい内容も含んでいましたが、教室には熱気が溢れ、生徒たちの化学への興味関心が高まっている様子が見受けられました。

自分の好きなものをとことん追求する生徒たちに育っていってほしいです。



また、本日は県教育委員会より川上教育委員と中庭教育委員が来校され、サイエンスデイを含む各クラスの授業を参観されました。今週は授業参観週間でもあり、多くの保護者の皆様にも授業を見ていただきました。たくさんの方々に本校生の頑張っている姿を見ていただくことができ、とてもよい機会になりまりました。ありがとうございました。